河本家住宅

稽古有文館講座

「稽古」は『書経』尭典偏に「曰稽古帝尭」(ここにいにしえの帝尭をかんがふ)に基づき、「いにしえの道を考える。」と言う意味です。

「有文」は古典の書物をさしています。 

河本家では「稽古有文」が必要と考え「古の書物を学ぶ」ことを重んじ、表の間には、「稽古有文館」を扁額にもあらわし掲げています。

学びに関する講座は「稽古有文館講座」と名称して各講座が続いています。


お庭 :

お庭

  • 河本家には客間の南側と北側との両方に庭があり、南側の庭(写真)は江戸時代中期の様式を残す貴重なものです。

写真中の説明
  • (1)は「梛」(なぎ)

  • (2)は金木犀(きんもくせい)

  • (3)は黐(もち)

  • (4)は木斛(もっこく)で その他に「南天」・「銀木犀」など、いわゆる「庭の七木」が現存しています。  これらのうち、梛の木は神木とされ、災難よけになると伝えられています。

庭











平面図 :

現況平面図

平面図

  • オモヤの規模は間口(東西)8間半×奥行(南北)7間半とし、間口方向については中央に3間半のドマをはさんで両側に部屋を配す。西側間口4間を居室領域とし、東側は間口1間幅で南北に部屋が並ぶ。東側1間幅の部屋配置は南からそれぞれ奥行1間半が2室、1間が1室あり、半間をあけて1間が3室並ぶ。中央のドマは大黒―小黒の列で奥行を南側3間半、北側4間に分ける。オモテ側とウラ側に分かれ、ウラ側には、上部に防火壁を備えたカマドがある。またウラ側北西部分にはダイドコロが位置する。ダイドコロは2間×2間の一部欠きこみとし、居室領域からドマ部分に張り出している。

  • ドマ西側の居住領域においては、現状では上屋部分において前列にドマ側からゲンカンノマ(10畳一部板間)、ブツマ(10畳)があり、後列にヒロマ(10畳)、イマ(8畳)がならび、四間取りとなっている。居室領域の正面奥行半間と背面奥行2間半は、瓦葺と鉄板葺の下屋とする。下屋は正面のゲンカンノマとブツマでそれぞれ土間(22)、板間(2)とし、背面のヒロマにはダイドコロ、イマは西側に茶室(2畳)と東側に新ハナレへの通路となる板間(2畳)とする。

  • 建築年代は、棟札より貞享五年(1688)と知られる。棟札は箱棟の棟桁部分にとりつけられている。この棟札は昭和53年の屋根葺替え時に発見された。このほか、祈祷札と思われものが2枚、棟桁とサスにとりつけられている。

  • ハナレの規模は間口(南北)5間半×奥行(東西)3間半とし、座敷2室と2畳間2室で構成されている。西面に幅半間の土間があり、他の三方にはそれぞれ幅半間の縁がつく。部屋は北から8畳と6畳の続き間とし、西側幅半間を床の間としている。その南には平柱を使って東西に分けた2畳間が平行に並ぶ。ハナレでは数奇屋の要素が多く、すべての部屋で面皮つきの柱、長押、束、棹を用い、面の部分を漆塗りとしている。長押は縁側にもまわっている。構造形式は切妻造桟瓦葺全面瓦葺下屋付平屋建  建築年代は文政3年(1821)である。






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